幕末を経て開国した日本は富国強兵の道を選んだ。
日清戦争、日露戦争を勝利したことによって列強への仲間入りを果たし、
大日本帝国の礎は着々と築かれていった。

永定河に架かる盧溝橋
何故、
日本は太平洋戦争(大東亜戦争)へと 突入してしまったのか。
戦争回避の道はなかったのか。
大日本帝国は何を目指さそうとしたのか。
欧米諸国による海外日本資産の凍結や米国からの石油や屑鉄の禁輸による原因だけが理由ではなかろう。
それでは満州国建国や中国本土侵出に問題があったのか。
いや、それだけでもあるまい。
真実はそこへ行きつくまでの過程に隠されている。
日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、日中全面戦争を経て太平洋戦争(大東亜戦争)突入までの約半世紀、大日本帝国はどのようにして膨張していったのか。
今、数々の事件を通してその全容が解き明かされていく。
半世紀が語る大日本帝国の轍とは・・・。
現在の大連港
当時の大連港旅客ターミナル(1920年頃)
構成
東京合同新聞社(架空の新聞社)の記者たちが数々の事件現場に遭遇し、事件の真意を検 証し、太平洋戦争に至るまでの大日本帝国の軌跡を、事件現場の写真や当時の報道記事を織り交ぜながら、わかりやすく考察する歴史検証小説。
土方 聡
全12章 上下2段300ページ書き下ろし
- 1章 清王朝の終焉
- 2章 蒋介石の台頭と日本の満州政策
- 3章 日本帝国主義への道
- 4章 激動の昭和がスタート
- 5章 世界大恐慌と海軍軍縮条約
- 6章 満州事変
- 7章 軍国主義への道
- 8章 中国侵略への序曲
- 9章 国民思想の統制と戦時体制確立
- 10章 第二次国共合作の成立
- 11章 日中全面戦争への突入
- 12章 太平洋戦争への道
歴史検証小説
「大日本帝国の轍」
電子書籍 kindle/google版
800円(税込)
